高級ホテルの客室に置いてある「ネスプレッソ」のコーヒーメーカー。初めて見た方は「どうやって使うの?」と戸惑うかもしれませんが、実はとっても簡単に本格的なエスプレッソが味わえるんです。旅行先のホテルで、朝目覚めた時に香り高いコーヒーを楽しめるのは最高の贅沢ですよね。
今回は、ホテルでよく見かけるネスプレッソの基本的な使い方から、カプセルの種類、機種による違いまで徹底解説します。これを読めば、次のホテルステイで迷わず美味しいコーヒーが楽しめること間違いなし!特に旅行好きの方や出張が多い方は必見です。

記事のポイント!
- ネスプレッソの基本的な使い方と手順
- ホテルでよく見かける機種とその特徴
- カプセルの種類と味わいの違い
- トラブル対処法と便利な活用テクニック
ホテルでネスプレッソの使い方と基本操作
- ネスプレッソ使用前の準備は水を入れて電源を入れること
- カプセルのセット方法は斜めにやさしく入れること
- 抽出ボタンの意味は左が少量・右が多量であること
- 使用後のカプセル処理はレバーを上げるだけで自動収納
- 初めて使う場合や久しぶりに使う場合は湯通しが必要
- ホテルのネスプレッソで点滅している場合は準備中か給水サイン
ネスプレッソ使用前の準備は水を入れて電源を入れること
ホテルの部屋に入って最初にすべきことは、ネスプレッソマシンの給水タンクに水を入れることです。タンクは通常、マシンの後部または側面にあり、取り外しが可能です。きれいな水を入れたら、元の位置に戻しましょう。
次に電源を入れます。電源ボタンはマシンの上部にあることが多く、カップの形をしたマークがついています。ボタンを押すと、マシンのランプが点滅し始めます。これは「ウォームアップ中」を示しています。約25秒ほどでランプの点滅が点灯に変わり、使用準備完了の合図です。
独自調査の結果、ホテルによっては既に水が入っていることもありますが、念のため確認しておくと安心です。また、長時間使われていない場合は水が古くなっている可能性があるので、一度水を入れ替えるとよいでしょう。
給水タンクを取り外す際は、軽くフタを持ち上げて引っ張ると簡単に外れます。無理に引っ張ると破損の恐れがあるので、やさしく扱いましょう。
水は満タンにする必要はありませんが、最低限の水量ラインがマシンに表示されているので、それ以上入れておくのが良いでしょう。ミネラルウォーターでもOKですが、炭酸水は使用しないでください。
カプセルのセット方法は斜めにやさしく入れること
カプセルのセットは意外と簡単ですが、少しコツがいります。まず、マシン上部にあるレバーを上げると、カプセル挿入口が開きます。この時、カプセルは完全に垂直ではなく、やや斜めに入れるのがポイントです。
カプセルを垂直に入れようとすると、強い力が必要になったり、カプセルが変形することがあります。優しく斜めに入れることで、スムーズにセットできます。カプセルの向きも重要で、丸い方を上にして挿入します。
カプセルがセットできたら、レバーをゆっくり下ろします。この時に抵抗を感じたら、一度レバーを上げてカプセルの位置を調整してみましょう。レバーをスムーズに下ろせれば、カプセルのセットは完了です。
調査によると、初めての方がよくやってしまうミスは、カプセルを強引に押し込もうとすることです。力任せに押し込むとカプセルが破損し、マシン内部にコーヒー粉が散らばる原因になります。入らないと感じたら、一度カプセルを取り出して向きを確認してみましょう。
ホテルによっては、カプセルの種類や色で味の違いを表示している場合もあります。ご自身の好みに合わせて選んでみるのも楽しみの一つです。
抽出ボタンの意味は左が少量・右が多量であること
ネスプレッソマシンには通常、2つの抽出ボタンがあります。左側の小さいカップのマークはエスプレッソ(約40ml)、右側の大きいカップのマークはルンゴ(約110ml)を表しています。自分の好みや使用するカップのサイズに合わせて選びましょう。
ボタンを押すと、マシンがカプセル内のコーヒーを抽出し始めます。抽出中はボタンが点滅することが多いです。設定された量が出終わると自動的に止まりますが、途中で止めたい場合は、もう一度同じボタンを押すと停止します。
エスプレッソは濃厚で香り高い少量のコーヒーで、イタリアンスタイルの楽しみ方です。一方、ルンゴはより多くの水でカプセルから風味を抽出するため、マイルドな味わいになります。朝の一杯としてたっぷり飲みたい場合はルンゴがおすすめです。
特に注目したいのは、抽出されたエスプレッソの表面に見える美しいクレマ(クリーミーな泡)です。これはエスプレッソの鮮度と品質を示すものであり、ネスプレッソの19気圧による高圧抽出で実現される特徴です。クレマにはコーヒーの香りを閉じ込める役割もあります。
抽出中はマシンから若干音がしますが、これは高圧抽出のためで正常な動作です。心配する必要はありません。

使用後のカプセル処理はレバーを上げるだけで自動収納
コーヒーを抽出し終わったら、次はカプセルの処理です。ネスプレッソの便利なところは、使用済みカプセルの処理が非常に簡単なこと。レバーを上げるだけで、使用済みカプセルは自動的に内部のコンテナに落ちます。
このカプセルコンテナは通常10〜15個のカプセルを収納できるため、短期滞在のホテルであれば溢れる心配はありません。万が一、レバーを上げてもカプセルが落ちない場合は、カプセルが詰まっている可能性があります。その場合は無理に力を入れず、ホテルのスタッフに連絡しましょう。
使用済みカプセルはリサイクル可能なアルミニウム製です。環境に配慮したい方は、ホテルを出る前にフロントやハウスキーピングに尋ねてみると、専用のリサイクルボックスがある場合もあります。
さらに快適な使用のためには、定期的にカップトレイの水受け皿をチェックしましょう。コーヒーの滴りがたまることがあるため、特に数日滞在する場合は注意が必要です。
ネスプレッソの使い方をマスターすれば、ホテルでの滞在がより充実することでしょう。朝起きてすぐに本格的なコーヒーが飲めるのは、旅の醍醐味の一つです。
初めて使う場合や久しぶりに使う場合は湯通しが必要
ホテルのネスプレッソを最初に使う際や、長時間使われていない場合には、「湯通し」という簡単なクリーニング工程を行うことをおすすめします。これにより、マシン内部の洗浄とコーヒーの味を最適化することができます。
湯通しの手順は簡単です。カプセルを入れずに、カップをセットして抽出ボタン(大カップのボタンが推奨)を押します。お湯が出てきて、マシン内部を洗浄します。この工程を2〜3回繰り返すとよいでしょう。
湯通しは以下のような場合に特に重要です:
- その日初めてマシンを使う時
- 前日の最後に使用した後
- しばらく使わなかった時
- コーヒーの出が悪い時
- マシンから音はするが液体が出てこない時
ホテルの客室に入ったばかりのときは、前の宿泊客がいつ使ったかわからないため、湯通しを行うことで清潔に使用できます。また、マシンが最適な温度になるので、よりおいしいコーヒーが楽しめます。
湯通しを行う際は、110ml以上入るカップを用意することをお勧めします。大きめのマグカップなら安心です。ホテルの部屋にあるグラスでも代用できますが、熱湯が出るので取り扱いには注意しましょう。
ホテルのネスプレッソで点滅している場合は準備中か給水サイン
ネスプレッソマシンのボタンが点滅している場合、主に2つの状況が考えられます。まず最も一般的なのは、電源を入れた直後のウォームアップ中であることを示しています。約25秒ほど待つと点滅から点灯に変わり、使用可能になります。
もう一つの可能性は、給水タンクの水が不足していることを示すサインです。多くのモデルでは、給水タンクの水がなくなると、カプセルコンテナ奥のバックライトが赤く点灯します。この場合は、タンクに水を補充するだけで解決します。
また、ボタンの点滅パターンによっては、マシンのエラーや故障を示している場合もあります。たとえば、両方のボタンが同時に速く点滅している場合は、マシンの温度が高すぎる可能性があります。
しかし、ホテル滞在中に複雑なトラブルに遭遇することはまれです。もし通常の操作でマシンが動作しない場合は、無理に対処せず、フロントに連絡するのが最善の対応です。ほとんどのホテルでは迅速に新しいマシンと交換してくれるでしょう。
機種によって細かい仕様は異なりますが、基本的な点滅パターンの意味は共通していることが多いです。説明書が客室にある場合は、一度目を通しておくと安心です。
ホテルでよく見かけるネスプレッソ機種と特徴
- 高級ホテルで多く採用されているのはピクシーとエッセンサミニ
- ネスプレッソマシンの電源ボタンはカップマークか本体上部にある
- ホテルのネスプレッソでカプセルが詰まった場合は無理に力を入れない
- 抽出量の調整は長押しで可能だがホテルでは設定変更に注意
- 洗浄モードや特殊機能はホテルでは使わないほうが無難
- ネスプレッソと一緒に動画で見るとより理解が深まる
高級ホテルで多く採用されているのはピクシーとエッセンサミニ
高級ホテルの客室で特によく見かけるネスプレッソの機種は、「ピクシー」と「エッセンサミニ」の2つです。これらは、スタイリッシュなデザインとコンパクトなサイズが特徴で、限られたスペースの客室にぴったりです。
ピクシーは、スリムなボディと金属の質感が高級感を演出し、多くの5つ星ホテルで採用されています。実際に、ザ・リッツカールトン東京やホテルインディゴ犬山有楽苑など、高級ホテルの客室にはピクシーが設置されていることが多いです。給水タンク容量は0.7Lで、幅わずか12cmというスリムさが特徴です。
一方、エッセンサミニはさらにコンパクトで、シンプルな操作性が魅力です。幅はシリーズ最小の約11cmで、どんな客室環境にも馴染みます。ホテルによっては、このコンパクトさを活かして、ミニバーやデスク周りに設置されていることもあります。
両モデルとも基本的な機能は同じで、エスプレッソとルンゴの2種類の抽出ボタンを備えています。また、9分間使用しないと自動的に電源が切れるエコ機能も搭載されており、省エネ設計になっています。
アンダーズ東京のスイートルームでは、より高機能な「マエストリア・クリーム」というモデルが設置されている例もあります。これは濃さの調整ができる上級モデルですが、現在は販売が終了しているため、多くのホテルでは見かけることは少ないでしょう。
どの機種にしても、基本的な使い方は共通していますので、この記事で紹介する操作方法でほとんど対応できます。
ネスプレッソマシンの電源ボタンはカップマークか本体上部にある
ネスプレッソマシンの電源ボタンの位置は、機種によって若干異なりますが、主に2つのパターンがあります。最も一般的なのは、マシン上部にあるカップの形をしたボタンです。これは直感的にわかりやすく、多くのホテルで採用されている「ピクシー」や「エッセンサミニ」で見られるデザインです。
もう一つのパターンは、マシン前面または側面にある専用の電源ボタンです。これはより高級なモデルに多く、電源マークや「ON/OFF」の表示がされていることがあります。不明な場合は、客室に置かれているマシンの説明書を確認するか、ホテルのフロントに問い合わせるとよいでしょう。
電源を入れると、ボタンのライトが点滅し始めます。これはマシンがウォームアップ中であることを示しています。約25秒で点滅から点灯に変わり、使用準備完了となります。この時間は意外と短いので、水を入れてカプセルを準備している間にほぼ準備が整います。
興味深いのは、ピクシーモデルでは大カップボタンと小カップボタンのどちらを押しても電源が入る点です。これにより、直感的な操作が可能になっています。
電源を切る場合は、両方のボタン(大カップと小カップ)を同時に3秒間押し続けることで手動で電源オフにできます。ただし、通常は9分間使用しないと自動的に電源が切れる仕様になっているため、ホテルで短時間使用する場合は特に意識する必要はないでしょう。
ホテルのネスプレッソでカプセルが詰まった場合は無理に力を入れない
ホテルでネスプレッソを使用中にカプセルが詰まってしまった場合、まず重要なのは冷静になることです。無理に力を入れてレバーを操作すると、マシンを破損させる恐れがあります。
カプセルが詰まる主な原因は以下の通りです:
- カプセルを垂直に強く押し込んでしまった
- 使用済みカプセルが内部で詰まった
- レバーの操作が不完全だった
- 前の宿泊客の使用で既に問題が生じていた
まず試すべき対処法は、レバーを完全に上げてから、再度ゆっくりと下げることです。上げる際には十分な高さまで持ち上げるようにします。これだけで問題が解決することも多いです。
それでも詰まりが解消しない場合は、無理に対処せず、ホテルのスタッフに連絡することをお勧めします。高級ホテルであれば、迅速に対応してくれるはずです。ほとんどの場合、新しいマシンと交換してもらえるか、スタッフが修理してくれます。
自己解決を試みる場合のリスクとして、以下の点に注意が必要です:
- マシンの保証が無効になる可能性がある
- 内部のメカニズムを損傷させる恐れがある
- 熱湯による火傷の危険性がある
- ホテルに損害賠償を請求される可能性がある
特に海外のホテルでは、客室備品の取り扱いには注意が必要です。トラブルが発生した場合は、自己判断での解決を避け、ホテルのサービスを利用するのが賢明です。

抽出量の調整は長押しで可能だがホテルでは設定変更に注意
ネスプレッソマシンには、コーヒーの抽出量を自分好みに調整できる機能があります。これは、抽出ボタン(エスプレッソまたはルンゴ)を長押しすることで設定できます。具体的には、ボタンを押し続け、好みの量になったところで指を離すと、その量が新たに設定されます。
しかし、ホテルでこの設定を変更することは、次の宿泊客に影響するため避けるべきです。実際に、台北オークラホテルの宿泊記録では、前の宿泊客が設定を変更したため、ルンゴボタンを押したのに少量しか出てこなかったというケースが報告されています。
もし抽出量を変更したい場合は、滞在終了前に元の設定に戻すことをお勧めします。初期設定に戻す方法は以下の通りです:
- 本体の電源を切る
- 電源ボタンと大カップボタンを同時に押す
- 電源を入れる
- ボタンの点滅が止まると初期設定に戻る
これにより、エスプレッソ(小カップ)は約40ml、ルンゴ(大カップ)は約110mlの標準抽出量に戻ります。
ホテルのネスプレッソを使用する際のベストプラクティスは、設定を変更せずに使用することです。もし多めのコーヒーが欲しい場合は、カプセルを2つ使用するか、ホテルのルームサービスやラウンジでのコーヒーサービスを利用する方法もあります。
また、抽出中に同じボタンをもう一度押すと、その時点で抽出を停止できることも覚えておくと便利です。これを利用して、自分好みの量を調整する方法もあります。
洗浄モードや特殊機能はホテルでは使わないほうが無難
ネスプレッソマシンにはさまざまな特殊機能やメンテナンスモードが備わっていますが、ホテル滞在中にこれらの機能を使用することはお勧めしません。洗浄モードや除石灰モードなどの特殊機能は、通常、定期的なメンテナンスのためのものであり、ホテルのスタッフが適切なタイミングで実施しているはずです。
特に避けるべき操作として、以下のような特殊モードがあります:
- 長時間の洗浄モード(複数のボタンを同時に長押しする操作)
- 除石灰モード(水垢を除去するための特殊な洗浄)
- 工場出荷時の設定にリセットする操作
これらの操作を誤って行ってしまうと、洗浄サイクルが始まり、コーヒーが抽出できなくなったり、マシンが長時間使用できなくなったりする可能性があります。また、洗浄モードは専用の洗浄剤が必要な場合もあり、客室には用意されていないことがほとんどです。
もし誤って洗浄モードに入ってしまった場合、マシンの電源を切って数分待つか、フロントに連絡するのが最善の対応です。一般的に、洗浄モードは簡単には解除できないため、自己解決を試みるよりも専門スタッフの助けを借りることをお勧めします。
ホテルでのネスプレッソ使用は、基本的なコーヒー抽出に留めておくのが無難です。短期滞在であれば、日々の湯通し(カプセルなしでお湯を出す操作)だけで十分清潔に使用できます。
ホテルによっては、マシンに説明書が付属していることもあります。不明な点がある場合は、これを参照するか、ホテルスタッフに質問するとよいでしょう。
ネスプレッソと一緒に動画で見るとより理解が深まる
ネスプレッソの使い方を完全にマスターしたい場合、文字での説明に加えて動画で見ることが非常に効果的です。YouTubeなどの動画プラットフォームでは、「ネスプレッソ 使い方」「ホテル ネスプレッソ」などのキーワードで検索すると、わかりやすい解説動画がたくさん見つかります。
特にホテル滞在前に、自分が宿泊予定のホテルの口コミや写真をチェックし、どの機種のネスプレッソが設置されているかを確認しておくと、より具体的な使い方を事前に学べます。「ホテル名 ネスプレッソ」で検索すると、実際の設置状況がわかることもあります。
動画で特に確認しておくと良いポイントは以下の通りです:
- レバーの開閉方法と力加減
- カプセルの正しい挿入角度
- ボタン操作のタイミング
- 抽出が始まるまでの様子
- 使用済みカプセルの排出方法
また、海外のホテルに宿泊予定の場合は、「hotel nespresso how to use」などの英語キーワードでも検索してみると、国際的な視点からの使い方の解説が見つかります。
動画は声がオフでも十分理解できるため、ホテルの部屋でも周囲を気にせず確認できる点も便利です。特に、直前にスマートフォンでチェックして操作することで、初めてでも安心して使用できるでしょう。
さらに、公式サイトや説明書のQRコードをスキャンすると、より詳しい情報にアクセスできることもあります。ホテルによっては、客室のタブレットやテレビで使い方の解説を提供しているケースもあるので、客室内の案内をチェックしてみるのも良いでしょう。
ホテルで楽しむネスプレッソカプセルの種類と味わい
- ホテルで提供されるカプセルの種類は4-5種類が一般的
- マスターオリジンシリーズは単一産地の豆を使った高級ライン
- インテンソとエスプレッソの違いは濃さと香りの強さ
- ルンゴはたっぷり飲みたい人向けの抽出量が多いタイプ
- デカフェはカフェインレスで夜でも安心して飲める
- ホテルでアイスコーヒーを作る簡単な方法はあるか

ホテルで提供されるカプセルの種類は4-5種類が一般的
ホテルの客室で提供されるネスプレッソのカプセルは、通常4〜5種類が標準的です。これは、全25種類以上あるネスプレッソのカプセルラインナップから、ホテルが厳選したものです。カプセルの選定は、ホテルのグレードやコンセプトによっても異なります。
ラグジュアリーホテルでは、基本的に以下のようなバリエーションが揃っていることが多いです:
- インテンソ系(強い味わい)の1〜2種類
- エスプレッソ系(マイルドな味わい)の1〜2種類
- ルンゴ系(たっぷり飲める)の1種類
- デカフェ(カフェインレス)の1種類
例えば、ザ・キャピトルホテル東急では、クラブフロアと一部のスタンダードフロアで「マスターオリジン」シリーズの全種類が提供されています。また、アンダーズ東京では季節ごとに異なるカプセルがセレクトされ、春夏は「マスターオリジン」、秋冬には「インテンソ」と「エスプレッソ」シリーズが用意されています。
補充のタイミングはホテルによって異なりますが、多くの場合はターンダウンサービス(夕方の客室整備)の際に行われます。また、ほとんどのホテルでは、フロントに連絡すれば追加のカプセルを持ってきてもらえます。
カプセルの色は味の種類を表しており、ホテルによっては簡単なガイドが添えられていることもあります。不明な場合は、フロントに好みの味(強め、マイルド、フルーティーなど)を伝えて、おすすめのカプセルを聞くのも一つの方法です。
もし特定の種類のカプセルが気に入った場合、名前をメモしておくと、後日ネスプレッソの公式ショップやオンラインストアで購入することも可能です。
マスターオリジンシリーズは単一産地の豆を使った高級ライン
ネスプレッソの「マスターオリジン」シリーズは、単一の生産国の豆のみを使用した特別なラインです。このシリーズは、各原産地特有の風味やテロワール(土地の特性)を楽しめる点が特徴で、コーヒー通に特に人気があります。
マスターオリジンシリーズには以下のような種類があります:
- マスターオリジン コロンビア:すっきりとした酸味と果実のアロマが特徴
- マスターオリジン エチオピア:花のような香りとワイン調の風味
- マスターオリジン インドネシア:ウッディでスパイシーな風味
- マスターオリジン ニカラグア:甘みとスパイスのバランスが良い
- マスターオリジン インド:強い風味と木の実の香り
特に高級ホテルでは、このマスターオリジンシリーズが提供されていることが多いです。ザ・キャピトルホテル東急のクラブフロアでは、このシリーズのすべてのコーヒーを味わえるという贅沢な体験ができます。
マスターオリジンシリーズの特徴は、その土地ならではの製法にもあります。例えば、インドネシアの「ウェットハル製法」やエチオピアの「サンドライ製法」など、伝統的な製法を採用することで、その土地ならではの風味を最大限に引き出しています。
コーヒー好きの方にとって、ホテル滞在中にこれらの希少なカプセルを試せるのは、大きな魅力の一つと言えるでしょう。特に、普段飲んでいるコーヒーとは異なる産地のものを試すことで、コーヒーの多様性を体験できます。
各カプセルには強度表示(1〜12のスケール)がありますが、マスターオリジンシリーズは必ずしも強いわけではなく、その産地ならではの風味特性に焦点を当てています。自分の好みに合った産地を見つけるのも楽しみの一つです。
インテンソとエスプレッソの違いは濃さと香りの強さ
ネスプレッソのカプセルシリーズには「インテンソ」と「エスプレッソ」の2つの主要なラインがあり、それぞれ特徴的な味わいの違いがあります。両者の違いを理解することで、自分の好みに合ったコーヒーを選びやすくなります。
インテンソシリーズの特徴:
- 強度レベル:8〜12(12段階中)
- 味わい:濃厚でパワフル
- 焙煎:深煎り〜極深煎り
- アロマ:強く力強い香り
- 後味:長く残る余韻
エスプレッソシリーズの特徴:
- 強度レベル:4〜6(12段階中)
- 味わい:バランスが良く、マイルド
- 焙煎:中煎り〜中深煎り
- アロマ:繊細で複雑な香り
- 後味:すっきりとした余韻
インテンソは名前の通り「強烈な」という意味で、より濃厚で力強い味わいを求める方に向いています。朝の強い一杯や、ミルクを加えてカフェラテなどにアレンジする場合にも適しています。
一方、エスプレッソシリーズはよりバランスのとれた味わいで、コーヒー本来の複雑な風味を楽しみたい方におすすめです。朝食後のリラックスタイムや午後のブレイクに最適です。
ホテルの客室では、通常どちらのシリーズからも数種類が用意されていることが多いため、滞在中に両方を試して比較してみるのも楽しいでしょう。また、同じシリーズ内でも異なる特徴を持つカプセルがあるため、カプセルの説明やパッケージの情報をチェックしてみると良いでしょう。
初めてネスプレッソを試す方には、まずエスプレッソシリーズから始めて、徐々にインテンソに挑戦するという方法もおすすめです。慣れてきたら、自分好みのカプセルを見つける楽しみも増えていくでしょう。
ルンゴはたっぷり飲みたい人向けの抽出量が多いタイプ
ネスプレッソのカプセルタイプの中で「ルンゴ」は、特に朝の一杯としてたっぷりとコーヒーを楽しみたい方に最適です。「ルンゴ」はイタリア語で「長い」という意味であり、その名の通り通常より多くの水で抽出されるコーヒーを指します。
ルンゴの主な特徴:
- 抽出量:約110ml(エスプレッソの約2.5倍)
- 強度:中程度(4〜8)
- 風味:マイルドでバランスの良い味わい
- 適した飲み方:ブラックでゆっくり楽しむ
ルンゴは、エスプレッソよりも多くの水で抽出するため、カフェインの総量はほぼ同じですが、味わいはまろやかになります。通常のドリップコーヒーに近い量と風味を楽しめるため、アメリカンコーヒーに慣れている方も満足できるでしょう。
ホテルの客室では、通常ルンゴタイプのカプセルが1〜2種類用意されています。カプセルの色や包装に「LUNGO」の表記があるか、長いカップのアイコンが描かれていることが多いです。
ルンゴを抽出する際は、大きめのカップを用意しましょう。ホテルの客室に置いてあるマグカップやグラスは、通常ルンゴの量に対応できるサイズになっています。
朝食前の目覚めの一杯や、午後のリラックスタイムに最適なルンゴ。エスプレッソよりも飲み応えがあり、かつインテンソほど強くないバランスの良さが特徴です。また、砂糖やミルクを加えても風味が薄まりにくいという利点もあります。
ルンゴタイプのカプセルでも、マシンの小さいカップボタン(エスプレッソボタン)で抽出することも可能ですが、その場合は濃厚な味わいになります。本来の特性を楽しむなら、大きいカップボタン(ルンゴボタン)での抽出がおすすめです。
デカフェはカフェインレスで夜でも安心して飲める
夜遅くにコーヒーを飲みたいけど、カフェインが気になる方や、カフェイン摂取を控えている方に最適なのが「デカフェ」カプセルです。ネスプレッソのデカフェは、本来のコーヒーの風味を損なわずにカフェインを97%以上除去しているため、通常のコーヒーとほぼ変わらない味わいを楽しめます。
デカフェの主な特徴:
- カフェイン:通常の3%以下
- 種類:複数の強度や風味のバリエーションがある
- 抽出方法:通常のカプセルと同じ
- 識別方法:カプセルに「DECAFFEINATO」や「DECAF」の表記
高級ホテルでは、通常1〜2種類のデカフェカプセルが用意されていることが多いです。特にビジネス利用の多いホテルでは、夜遅くまで仕事をする宿泊客への配慮として、デカフェを置いているケースが増えています。
デカフェカプセルは、見た目は通常のカプセルとほぼ同じですが、パッケージに「デカフェ」や「DECAFFEINATO」の表記があります。また、カプセルの色が赤やオレンジのものが多いですが、これはメーカーや種類によって異なります。
注目すべきは、デカフェといっても風味のバリエーションがあることです。例えば:
- デカフェ インテンソ:強い味わいのカフェインレス
- デカフェ ルンゴ:たっぷり飲めるマイルドなカフェインレス
- デカフェ エスプレッソ:バランスの良い中程度の強さ
ホテルの客室にデカフェカプセルがない場合でも、フロントに問い合わせると用意してくれることが多いです。特に、高級ホテルではゲストの要望に柔軟に対応してくれるでしょう。
夜のリラックスタイムや食後のデザートと一緒に、カフェインを気にせずコーヒーの香りと味わいを楽しめるのがデカフェの魅力です。睡眠の質を大切にしながらも、コーヒータイムを楽しみたい方にぴったりの選択肢と言えるでしょう。
ホテルでアイスコーヒーを作る簡単な方法はあるか
暑い季節や午後のリフレッシュメントとして、ホテルの部屋でアイスコーヒーを楽しみたいこともあるでしょう。ネスプレッソを使えば、専門的な道具がなくても簡単に本格的なアイスコーヒーを作ることができます。
基本的なアイスコーヒーの作り方:
- 氷をグラスに入れる(大きめの氷が3〜4個あると理想的)
- ネスプレッソのエスプレッソカプセルを選ぶ(インテンソタイプがおすすめ)
- 氷の入ったグラスに直接コーヒーを抽出する
- 必要に応じて水や冷たいミルクを加える
- スターラーやスプーンでかき混ぜる
ネスレネスプレッソ株式会社のスペシャリストによれば、理想的な比率は以下の通りです:
- エスプレッソ:40g(約1カプセル分)
- 氷:90g(大きな氷3個程度)
- 水:90g(お好みで調整可)
ホテルの部屋には通常、氷を入れるバケツがあるか、フロントに依頼すれば氷を持ってきてもらえます。氷と水さえあれば、ごく簡単にアイスコーヒーが作れるのは大きな利点です。
より本格的なアイスコーヒーを楽しみたい場合は、以下のアレンジも可能です:
- バニラアイス:小さなスクープを加えて、アフォガートスタイルに
- フレーバーシロップ:ホテルのミニバーにシュガーシロップがあれば活用
- シナモンスティックやオレンジピール:あれば香りのアクセントに
暑い日には特に、観光から帰ってきた後のクールダウンとして最適です。通常のホットコーヒーと比べて、アイスコーヒーは苦味が抑えられてマイルドな味わいになるため、コーヒーが苦手な方でも飲みやすいという利点もあります。
ホテルの部屋で簡単に作れるアイスコーヒーは、ちょっとした贅沢感を味わえるため、旅の思い出をより豊かにしてくれるでしょう。
まとめ:ホテルでネスプレッソを使いこなすポイント

まとめ:ネスプレッソ使い方ホテルでの注意点と楽しみ方
最後に記事のポイントをまとめます。
- ネスプレッソの基本的な使い方は「給水→電源ON→カプセルセット→抽出ボタン押す→使用済みカプセル排出」のシンプルな流れ
- 初めて使用する際は湯通しを行うと清潔に使用でき、よりおいしいコーヒーが楽しめる
- カプセルは垂直ではなく斜めに入れるのがコツであり、力まかせに押し込まない
- 左のボタン(小カップ)はエスプレッソ約40ml、右のボタン(大カップ)はルンゴ約110mlを抽出
- 高級ホテルではピクシーやエッセンサミニが多く採用されており、操作方法はほぼ共通している
- 電源ボタンは通常、本体上部のカップマークのボタンで、点滅から点灯に変わると使用準備完了
- トラブル時は無理に対処せず、ホテルスタッフに連絡するのが最善の対応
- 抽出量の調整は可能だが、ホテルでは次の宿泊客のために設定変更は避けるか、元に戻す
- 洗浄モードなどの特殊機能はホテルでは使用しないほうが無難
- ホテルで提供されるカプセルは通常4-5種類で、高級ホテルではマスターオリジンシリーズも
- インテンソ(強い)、エスプレッソ(バランス良い)、ルンゴ(量多め)、デカフェ(カフェインレス)の違いを理解すると選びやすい
- 簡単なアイスコーヒーは氷と水があれば部屋で作れ、観光後のリフレッシュに最適
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.nespresso.com/shared_res/mos/free_html/jp/2023june/JP_CitizPratinumD_Guide.pdf
- https://www.ikyu.com/concierge/31019
- https://www.nespresso.com/jp/ja/machine-assistance
- https://hpfmall.com/2217/
- https://www.youtube.com/watch?v=y6r8K92RSms
- https://cafe-machine.info/archives/6114
- https://www.youtube.com/watch?v=Nbl_W98oUzs
- https://nyankosensee.blog.fc2.com/blog-entry-5506.html
- https://blog.goo.ne.jp/chocola-8019/e/ccd4ae791d4b4dfac9d7ac0971354c4a
- https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g186338-d586582-i73916509-Hotel_Cafe_Royal-London_England.html