コーヒーマシンを検討している方の中で、「ネスプレッソ」と「ネスカフェ」の違いがわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。両方ともネスレから出ている製品なのに、なぜ別のブランドなのか、どんな違いがあるのか、どちらを選ぶべきなのか、気になるポイントは色々あると思います。
実は、ネスプレッソとネスカフェには、ブランド構造からマシンの特徴、コーヒーの味わいまで、様々な違いがあります。本記事では、これらの違いを徹底的に解説し、あなたに合ったコーヒーマシンの選び方までサポートします。
ポチップ
記事のポイント！
- ネスレは会社名で、ネスカフェとネスプレッソはブランド名であることがわかる
- ネスカフェには「ドルチェグスト」と「バリスタ」という2種類のコーヒーマシンがあることがわかる
- ネスプレッソとドルチェグストの抽出方法や価格帯の違いがわかる
- 自分のライフスタイルに合った最適なコーヒーマシンの選び方がわかる
ネスプレッソとネスカフェの違いは実はブランド構造にあった
- ネスレは会社名、ネスカフェとネスプレッソはブランド名
- ネスカフェとネスプレッソは同じネスレ社の製品
- ネスプレッソはエスプレッソに特化した高級ブランド
- ネスカフェにはドルチェグストとバリスタの2種類がある
- ネスプレッソとネスカフェの歴史的背景
- ブランドの違いが製品コンセプトに反映されている
ネスレは会社名、ネスカフェとネスプレッソはブランド名
まず基本的なことから説明すると、「ネスレ」はスイスに本社を置く世界最大の食品・飲料会社の名前です。あの鳥の巣のロゴマークが特徴的なNestlé（ネスレ）社は、コーヒーだけでなく、ミネラルウォーター、ベビーフード、乳製品、アイスクリーム、チョコレートなど多種多様な製品を世界中で販売しています。
一方、「ネスカフェ」と「ネスプレッソ」はネスレ社が展開するブランド名です。「ネスカフェ」はネスレが1938年に発売した世界初の商業的に成功したインスタントコーヒーのブランドとして始まり、現在ではインスタントコーヒーだけでなく、「ドルチェグスト」や「バリスタ」といったコーヒーマシンも展開しています。
「ネスプレッソ」は比較的新しく、1986年にスイスで始まったカプセル式コーヒーシステムのブランドです。特にエスプレッソコーヒーに特化した高級路線のブランドとして位置づけられています。
つまり、「ネスレが会社名で、ネスカフェとネスプレッソはその会社のブランド名」という関係性なのです。両者は別々のブランドなので、製品コンセプトや対象顧客層にも違いがあります。
ネスカフェとネスプレッソは同じネスレ社の製品
ネスカフェとネスプレッソの混同は非常に多いですが、両方とも同じネスレ社の製品であることが重要なポイントです。ただし、ブランドとしては明確に区別されています。
「ネスカフェ」は「ネスレ（Nestle）」と「カフェ（Cafe）」を組み合わせた造語で、多様なコーヒー製品を提供するブランドです。インスタントコーヒーから始まり、現在ではコーヒーマシンにも展開していますが、その根底にあるのは「多くの人に手軽に美味しいコーヒーを」という大衆向けのコンセプトです。
一方、「ネスプレッソ」は「ネスレ（Nestle）」と「エスプレッソ（Espresso）」を組み合わせた造語で、本格的なエスプレッソコーヒーを自宅で簡単に楽しめるようにしたカプセル式コーヒーシステムのブランドです。高級ホテルやレストランのようなプレミアムなコーヒー体験を家庭でも実現するという、高級志向のコンセプトを持っています。
このように、同じネスレ社の製品でありながら、ターゲット層やコンセプトが異なるために別々のブランドとして展開されている点が、ネスカフェとネスプレッソの大きな違いです。
ネスプレッソはエスプレッソに特化した高級ブランド
ネスプレッソの最大の特徴は、エスプレッソコーヒーに特化した高級ブランドであるということです。世界中のコーヒー豆の中から、上位1～2％に入る超高級豆だけを厳選して使用しています。そのため、どのカプセルを選んでも高品質なコーヒーを楽しむことができます。
ネスプレッソのマシンは、本格的なエスプレッソマシンと同様の19気圧もの高圧力でコーヒーを抽出します。この高圧力抽出によって、コーヒー豆本来の風味や香りを最大限に引き出し、濃厚で芳醇なエスプレッソを楽しむことができるのです。
また、ネスプレッソは単にコーヒーマシンやカプセルを販売するだけでなく、ブティックと呼ばれる専門店を展開し、コーヒーの試飲やマシンの説明など、総合的なブランド体験を提供しています。これはコーヒーを「商品」ではなく「体験」として提供するというネスプレッソの高級ブランドとしての姿勢を表しています。
こうした高級志向がネスプレッソの大きな特徴であり、一般的なコーヒーブランドとの差別化を図っています。ただし、その分、カプセル1杯あたりの価格は75円～100円程度と、他のコーヒーマシンに比べて高めに設定されています。
ネスカフェにはドルチェグストとバリスタの2種類がある
ネスカフェブランドの下では、主に「ドルチェグスト」と「バリスタ」という2種類のコーヒーマシンが展開されています。この2つは使用する原料も抽出方法も全く異なるため、特徴を理解して選ぶことが重要です。
「ドルチェグスト」はカプセル式のコーヒーマシンで、専用のカプセルをセットするだけで様々な種類のコーヒーやドリンクを楽しむことができます。エスプレッソコーヒーだけでなく、カフェラテ、抹茶ラテ、紅茶など、20種類以上のバラエティ豊かなドリンクが用意されています。15気圧の圧力でコーヒーを抽出するため、クレマ（泡）が豊かな本格的な味わいが特徴です。また、2021年に発売された最新マシン「ジェニオエス」では、エスプレッソ抽出に加えて「ハンドドリップモード」も搭載され、より多様なコーヒー体験が可能になっています。
一方、「バリスタ」は「エコ＆システムパック」と呼ばれるインスタントコーヒーをセットして使用するマシンです。レギュラーソリュブルコーヒー（抽出したコーヒーを乾燥させ、砕いたコーヒー豆を加えたもの）を使用しており、簡単に手軽にコーヒーを楽しむことができます。カプセル式に比べてランニングコストが安く、1杯あたり16円～20円程度で楽しめるのが大きなメリットです。ただし、コーヒーの種類は基本的な5種類程度と限られており、使い切るまでは同じ味を飲み続ける必要があります。
これらの違いを理解し、自分の優先順位（バラエティ重視かコスト重視か）に合わせて選ぶことが重要です。
ネスプレッソとネスカフェの歴史的背景
ネスプレッソとネスカフェの違いをより深く理解するためには、それぞれの歴史的背景を知ることも重要です。
ネスカフェの歴史は古く、1938年にスイスのネスレ社が世界で初めて商業的に成功したインスタントコーヒーとして発売しました。第二次世界大戦中にアメリカ軍の軍用食として採用されたことで広く知られるようになり、戦後は世界中に普及していきました。日本では1960年代から本格的に普及し、多くの家庭で親しまれてきました。
このように、ネスカフェは長い間、「手軽に飲めるコーヒー」というコンセプトのもと、インスタントコーヒーとして発展してきました。その後、2006年頃からはバリスタなどのコーヒーマシンも展開するようになり、より美味しいコーヒーをより手軽に楽しめるよう進化してきました。
一方、ネスプレッソの歴史は比較的新しく、1986年にスイスで始まりました。エリック・ファブル氏によって考案されたカプセル式コーヒーシステムは、当初はビジネスオフィス向けに販売されていましたが、その後家庭用にも展開されるようになりました。
ネスプレッソが目指したのは、カフェや専門店でしか味わえなかった本格的なエスプレッソコーヒーを家庭でも簡単に楽しめるようにすることでした。高品質のコーヒー豆を使用し、専用のカプセルと抽出マシンによって、プロが淹れたようなエスプレッソを家庭で実現するというプレミアムなコンセプトから始まったのです。
このように、ネスカフェが「大衆向けの手軽なコーヒー」として始まったのに対し、ネスプレッソは「本格的なエスプレッソを家庭で」という高級志向のコンセプトから始まったという点が、両者の大きな違いの背景にあります。
ブランドの違いが製品コンセプトに反映されている
ネスプレッソとネスカフェのブランドの違いは、それぞれの製品コンセプトにも明確に反映されています。
ネスプレッソのコンセプトは「本格的なエスプレッソ体験」です。カプセルに封入されるコーヒー豆は世界中から厳選された上位1～2％の高級豆のみが使用され、19気圧という高圧力での抽出によって、カフェで楽しむような本格的なエスプレッソが自宅で簡単に楽しめます。また、専用のブティックやオンラインショップで購入する必要があり、購入体験自体も高級感を感じられるよう設計されています。ネスプレッソは「コーヒーを飲む」という行為をより特別なものにし、日常の中の贅沢として位置づけています。
一方、ネスカフェのコンセプトは「幅広いコーヒー体験」です。ドルチェグストはカプセル式でありながら、エスプレッソだけでなく、ラテやカプチーノ、さらには抹茶やチョコレートドリンクまで多彩なメニューを提供し、家族全員で様々な味を楽しめることを重視しています。また、バリスタはインスタントコーヒーを使用しながらも、ボタン一つで美味しいコーヒーが楽しめるという手軽さと経済性を重視しています。
特に、ネスカフェの製品は日本人の好みに合わせた味わいを重視しており、国内市場に特化した製品開発が行われています。ドルチェグストのカプセルには宇治抹茶など日本向けの味も用意されており、日本人の好みに合わせたバリエーションが豊富です。
このように、ネスプレッソが「本格的なエスプレッソを通じた特別な体験」を提供するブランドであるのに対し、ネスカフェは「様々な好みに合わせた多様なコーヒー体験」を提供するブランドとして、それぞれ異なるコンセプトに基づいて製品開発がされています。コーヒーに求めるものが何かによって、選ぶべきブランドは異なるでしょう。
ネスプレッソとネスカフェの違いはマシンとコーヒー両方にある
- 抽出方式の違いはエスプレッソとバラエティの差
- コーヒーの量はネスプレッソが少なく、ドルチェグストが多め
- カプセルの種類と互換性の有無はネスプレッソとドルチェグストで別物
- 1杯あたりの価格はバリスタが最安、ネスプレッソが最高級
- 味の違いは高級志向と日本人向けの好みの対比
- 無料レンタルサービスの条件はそれぞれ異なる
- まとめ：ネスプレッソとネスカフェの違いを踏まえた選び方
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抽出方式の違いはエスプレッソとバラエティの差
ネスプレッソとネスカフェ（特にドルチェグストとバリスタ）の大きな違いの一つが、コーヒーの抽出方式です。
ネスプレッソは19気圧という非常に高い圧力でコーヒーを抽出する本格的なエスプレッソマシンです。この高圧力によって、カプセル内のコーヒー豆から最大限の風味と香りを引き出し、濃厚で芳醇なエスプレッソコーヒーを実現しています。プロのバリスタが使用するような本格的なエスプレッソマシンに匹敵する抽出方式を採用しているため、カフェで飲むようなクオリティのエスプレッソが自宅で簡単に楽しめるのです。
ドルチェグストも基本的にはエスプレッソマシンですが、抽出圧力は15気圧とネスプレッソよりもやや低めに設定されています。しかし、2021年に発売された最新マシン「ジェニオエス」では、エスプレッソ抽出に加えて「ハンドドリップモード」も搭載されました。ハンドドリップモードでは、高圧力をかけるのではなく、丁寧に時間をかけて人間がハンドドリップしたかのような、すっきりとした味わいのコーヒーを楽しむことができます。同じカプセルでも、抽出モードによって味わいが大きく変わるため、より多様なコーヒー体験が可能になっています。
一方、バリスタはエスプレッソマシンではなく、「レギュラーソリュブルコーヒー」と呼ばれる特殊なインスタントコーヒーを使用したマシンです。コーヒー豆から直接抽出するわけではないため、エスプレッソマシンほどの本格的な味わいは期待できません。しかし、インスタントコーヒーを使用しながらも、泡立てや温度管理などをマシンが自動で行うことで、一般的なインスタントコーヒーよりも美味しく飲めるよう工夫されています。
抽出方式の違いは味わいに直結するため、本格的なエスプレッソを楽しみたいならネスプレッソ、多様な味わいを楽しみたいならドルチェグスト、手軽さと経済性を重視するならバリスタが適しているでしょう。
コーヒーの量はネスプレッソが少なく、ドルチェグストが多め
コーヒーの抽出量も、ネスプレッソとドルチェグストの大きな違いの一つです。
ネスプレッソは本格的なエスプレッソに特化しているため、基本の抽出量は40ml（エスプレッソ）または110ml（ルンゴ）と少なめに設定されています。これはプロが淹れるエスプレッソの標準的な量に近いもので、濃厚な味わいを少量で楽しむという本来のエスプレッソの飲み方に合わせています。40mlのエスプレッソはかなり濃いので、そのまま飲むほか、エアロチーノで作ったミルクと合わせてラテにしたり、お湯を加えてアメリカーノにして飲みやすくしたりすることが多いようです。
一方、ドルチェグストは様々な量のコーヒーを楽しめるよう設計されており、40mlのエスプレッソから最大300mlまでの幅広い抽出量に対応しています。ファミリーマートのコーヒーのSサイズが165mlであることを考えると、ドルチェグストならそれ以上の量をたっぷりと楽しむことができます。マグカップサイズのコーヒーを飲みたい人には、ドルチェグストの方が適しているでしょう。
例えば、ドルチェグストのカプセルには「マグサイズ」と表記されたものがあり、これは一般的なマグカップでたっぷりとコーヒーを楽しめるよう設計されています。朝の一杯をゆっくりと楽しみたい方や、コーヒーをたくさん飲みたい方には、このようなマグサイズのカプセルが便利です。
コーヒーの量は個人の好みや飲み方によって適切なものが異なりますので、自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが重要です。濃厚なエスプレッソを少量ずつ味わいたい方にはネスプレッソが、普通のコーヒーをたっぷりと飲みたい方にはドルチェグストがおすすめです。
カプセルの種類と互換性の有無はネスプレッソとドルチェグストで別物
ネスプレッソとドルチェグストのもう一つの大きな違いは、カプセルの種類と互換性です。
まず重要なポイントとして、ネスプレッソとドルチェグストのカプセルには互換性がありません。つまり、ネスプレッソのマシンでドルチェグストのカプセルを使うことはできませんし、逆もまた然りです。これは、カプセルの大きさや形状が全く異なるためで、互いのマシンに物理的に適合しないようになっています。それぞれのマシンを購入した場合は、そのマシン専用のカプセルを使う必要があります。
カプセルの種類について見ていくと、ネスプレッソは約25種類のカプセルを提供していますが、そのすべてがコーヒーカプセルです。単一の豆だけを使用した「シングルオリジン」や、複数の豆をブレンドした「マスターオリジン」など、豆の種類や焙煎度、風味の違いに焦点を当てたバラエティを提供しています。コーヒー豆の違いを味わい、比較したい方には最適です。
一方、ドルチェグストも約30種類のカプセルを提供していますが、コーヒーカプセルだけでなく、ラテやカプチーノ、抹茶、紅茶、チョコレートなど、多様なドリンクに対応したカプセルを展開しています。特にラテやカプチーノなどのミルク系メニューは、コーヒーカプセルとミルクカプセルを組み合わせて使用することで、本格的な味わいを簡単に楽しむことができます。
また、スターバックスとのコラボレーションカプセルは、ネスプレッソとドルチェグスト両方で提供されています。スターバックスの味を自宅で楽しみたい方は、どちらのマシンでも楽しむことができます。
カプセルの購入場所も異なります。ドルチェグストのカプセルはスーパーや家電量販店などで手軽に購入できますが、ネスプレッソのカプセルはネスプレッソブティックや公式オンラインショップでのみ購入可能です。急にカプセルが切れてしまった場合の入手のしやすさも考慮する必要があるでしょう。
1杯あたりの価格はバリスタが最安、ネスプレッソが最高級
コーヒーマシンを選ぶ際の重要な要素の一つが、ランニングコスト、つまり1杯あたりの価格です。この点でも、ネスプレッソ、ドルチェグスト、バリスタには明確な違いがあります。
ネスプレッソのカプセルは1個あたり75円～100円程度で、1杯あたりの価格も同程度です。これは使用している豆が世界トップクラスの高級豆（上位1～2％）であることや、独自のカプセル技術などが反映されています。確かにコンビニコーヒーや市販のインスタントコーヒーと比べると高めですが、カフェでエスプレッソを注文するよりはずっとリーズナブルです。定期購入すると5％程度の割引が適用されますが、それでも3つの中では最も高価です。
ドルチェグストのカプセルは1個あたり56円～63円程度で、1杯あたりの価格も同程度です。ただし、ラテやカプチーノなど2つのカプセルを使うメニューは1杯あたり100円程度になることもあります。ネスプレッソよりはやや安く、コンビニコーヒーと同程度の価格帯と言えるでしょう。定期購入すると最大15％の割引が適用されるため、よりお得に楽しむことができます。
バリスタは1杯あたり16円～20円程度と、3つの中で断然安いのが特徴です。これはレギュラーソリュブルコーヒー（特殊なインスタントコーヒー）を使用しているためで、一般的なインスタントコーヒーと同程度の価格帯です。コストを重視する方や、家族で大量にコーヒーを消費する家庭には、この経済性は大きなメリットとなるでしょう。
実際の年間コストを計算してみると、1日1杯、1年間（365日）飲んだ場合の違いは次のようになります：
- ネスプレッソ：75円×365日＝27,375円
- ドルチェグスト：56円×365日＝20,440円
- バリスタ：16円×365日＝5,840円
1年間でこれだけの差が出てくるため、長期的な使用を考えるとランニングコストは重要な検討要素です。ただし、コストだけでなく味や使い勝手、提供できるドリンクの種類なども総合的に判断することが大切です。
味の違いは高級志向と日本人向けの好みの対比
ネスプレッソとネスカフェ（ドルチェグストとバリスタ）の味わいの違いは、それぞれのブランドコンセプトを反映しています。
ネスプレッソは世界トップクラスの高級豆を使用し、本格的なエスプレッソの味を追求しています。上位1～2％の厳選された豆を使用しているため、豆本来の風味や香りが豊かで、酸味や苦味のバランスが絶妙です。特に19気圧という高圧力で抽出することで、クレマ（泡）が豊富で、口当たりのよい濃厚なコーヒーを楽しむことができます。コーヒー通や本格的な味を求める方に支持されています。
ドルチェグストは「日本人の口に合うか」を重視して豆を選定しています。必ずしも最高級の豆だけを使用しているわけではありませんが、日本人の好みに合わせてブレンドされているため、飲みやすい味わいが特徴です。また、15気圧の圧力による抽出で、ネスプレッソほど濃厚ではないものの、しっかりとしたコクと香りを持つコーヒーを楽しむことができます。最新マシン「ジェニオエス」のハンドドリップモードを使えば、よりすっきりとした味わいも楽しめます。
バリスタはレギュラーソリュブルコーヒー（特殊なインスタントコーヒー）を使用しているため、豆から直接抽出するネスプレッソやドルチェグストと比べると風味や香りはやや劣ります。しかし、一般的なインスタントコーヒーよりは美味しく、手軽に楽しめるという点が特徴です。特に、スマホアプリと連携して濃さや泡立ちを調整できる機能があり、自分好みの味にカスタマイズできる点は魅力的です。
実際に使用している人の口コミを見ると、ネスプレッソユーザーからは「ホテルで出会い、本格的なコーヒーが家で飲めるとは想像していなかった」「冷めても美味しい」といった高評価が多く、ドルチェグストユーザーからは「リッチブレンド、カフェオレがお気に入り」「気分に合わせて味を変えられる」といった意見が見られます。
ただし、どの味が「良い」かは個人の好みによるところが大きいので、可能であれば試飲してから選ぶのが理想的です。ネスプレッソはブティックで、ドルチェグストは量販店などで試飲できることがあります。
無料レンタルサービスの条件はそれぞれ異なる
ネスカフェ（ドルチェグストとバリスタ）は、公式サイト限定で無料レンタルサービスを提供しています。このサービスを利用すると、マシン本体を購入せずに使用することができるため、初期費用を抑えることができます。ただし、それぞれのサービス条件は異なるので、比較して確認しておきましょう。
ドルチェグストの無料レンタルは、「3ヶ月毎に6箱（48杯分）以上のカプセルを購入」することが条件です。1回あたりの支払額は6,756円（税込）以上となります。また、最低3回以上の継続が必要で、途中解約した場合は違約金（マシン代金の7,800円）が発生します。レンタル対象となるマシンは最新モデルの「ジェニオエス・タッチ」で、市場価格では約2万円程度するマシンを無料で使えるのはかなりお得です。
バリスタの無料レンタルは、「2ヶ月毎または3ヶ月毎に専用コーヒー1本（25杯分）以上を購入」することが条件です。1回あたりの支払額は516円（税込）から（送料別）と、かなりリーズナブルです。ただし、3ヶ月毎のお届けを選択した場合は、1回のお届けにつき1,050円以上（税込、送料除く）の購入が必要になります。こちらも最低3回以上の継続が必要で、途中解約した場合はマシンの返却が必要です。
ネスプレッソの無料レンタルは、以前は公式サイトで「エッセンサミニ」（12,100円相当）が対象となっていました。ただし、最近の情報では、ネスレ公式通販でのネスプレッソ商品の取り扱いが終了し、新規のレンタル受付も終了しているようです。正しい情報は現在の詳細はネスプレッソの公式サイトで確認する必要があります。
いずれのサービスも、4,000円（税込）未満の注文の場合は送料が発生するため、まとめ買いがお得です。また、公式サイト限定のサービスなので、家電量販店などでは利用できない点に注意が必要です。
無料レンタルサービスは、マシンを購入するほどの出費を避けたい方や、試しに使ってみたい方にとって非常に魅力的なオプションです。特にドルチェグストは最新マシンがレンタル対象になっており、バリスタは条件がかなり緩めなので、コストを抑えたい方には検討する価値があるでしょう。
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まとめ：ネスプレッソとネスカフェの違いを踏まえた選び方
最後に記事のポイントをまとめます。
- ネスレは会社名、ネスカフェとネスプレッソはブランド名
- ネスプレッソはエスプレッソ特化の高級ブランド、ネスカフェはバラエティ重視
- ネスカフェにはドルチェグストとバリスタの2種類のマシンがある
- ネスプレッソは19気圧、ドルチェグストは15気圧で抽出する
- コーヒーの量はネスプレッソが少なく（40ml/110ml）、ドルチェグストが多め（40ml～300ml）
- カプセルには互換性がなく、それぞれのマシン専用のカプセルを使う必要がある
- 1杯あたりの価格はバリスタが最安（16円～）、ドルチェグスト（56円～）、ネスプレッソが最高級（75円～）
- ネスプレッソはコーヒー豆のみのカプセル、ドルチェグストはコーヒー以外も提供
- バリスタはインスタントコーヒーを使用するため最もコストパフォーマンスが良い
- 公式サイト限定で無料レンタルサービスがあるが、条件は異なる
- 味の違いは高級豆を使うネスプレッソと日本人の好みに合わせたドルチェグスト
- 自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切
