カプセル式コーヒーマシンで手軽に本格的なコーヒーを楽しみたい方にとって、「ネスプレッソ」と「ドルチェグスト」は人気の選択肢です。どちらもネスレグループから販売されているため、名前の似ている両者を混同してしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、同じカプセル式コーヒーマシンでも、「ネスプレッソ」と「ドルチェグスト」には抽出されるコーヒーの量や味わい、カプセルの種類、価格など様々な違いがあります。この記事では、両者の特徴や違いを徹底比較し、あなたに合ったコーヒーマシンの選び方をご紹介します。

記事のポイント!
- ネスプレッソとドルチェグストの基本的な違いと特徴
- カプセルの互換性と間違えて購入した場合の対処法
- コーヒーの量や味わい、種類の違いによる選び方
- 本体無料レンタルサービスやランニングコストの比較情報
ネスプレッソとドルチェグストの違いとそれぞれの特徴
- ネスプレッソとドルチェグストはどちらも同じネスレのカプセル式コーヒーメーカー
- ネスプレッソとドルチェグストの最大の違いはコーヒーの量と種類
- カプセルの種類と価格はネスプレッソとドルチェグストで大きく異なる
- ネスプレッソとドルチェグストでは抽出圧力が違い味わいに影響
- ミルクメニューの作り方はネスプレッソとドルチェグストで方法が異なる
- ネスプレッソとドルチェグストはカプセルの入手経路にも違いがある
ネスプレッソとドルチェグストはどちらも同じネスレのカプセル式コーヒーメーカー
ネスプレッソとドルチェグストは、どちらもネスレグループから販売されているカプセル式のコーヒーマシンです。名前が似ているため混同されがちですが、実は全く別のシステムとして開発・販売されています。
ネスプレッソはネスレネスプレッソ株式会社(ネスレのグループ会社)が販売するコーヒーマシンで、本格的なエスプレッソコーヒーを家庭で楽しむことを目的として開発されました。特に高級感のあるデザインと、本格的なエスプレッソの味わいを追求したシステムが特徴です。
一方、ドルチェグスト(正式名称:ネスカフェ ドルチェグスト)はネスレ日本が販売するコーヒーマシンで、コーヒーだけでなく様々な飲み物を楽しめる汎用性の高いシステムとして人気があります。日本国内ではカプセル式コーヒーマシンとして高いシェアを誇っています。
どちらのマシンも、専用のカプセルをセットしてボタンを押すだけで簡単に美味しいドリンクが楽しめるというコンセプトは共通しています。また、ドルチェグストは公式サイトで本体の無料レンタルサービスを提供しているなど、ユーザーフレンドリーな点も共通しています。
ただし、システムとしては全く別のものなので、マシンやカプセルに互換性はありません。両者の具体的な違いについては、これからさらに詳しく見ていきましょう。
ネスプレッソとドルチェグストの最大の違いはコーヒーの量と種類
ネスプレッソとドルチェグストの最も大きな違いは、抽出されるコーヒーの量と提供されるドリンクの種類です。
コーヒーの量の違い:
ネスプレッソは、基本的に少量の濃厚なエスプレッソを楽しむことに特化しています。抽出量は主に以下の2種類です:
- エスプレッソ:約40ml
- ルンゴ(長めのエスプレッソ):約110ml
これに対し、ドルチェグストは幅広い抽出量に対応しています:
- エスプレッソモード:約40ml
- 通常のコーヒー:約170~230ml
- 大きめのマグサイズ:最大300mlまで
ファミリーマートなどのコンビニコーヒーのSサイズが約165mlであることを考えると、ネスプレッソのルンゴ(110ml)はかなり少なめであることがわかります。普段からたっぷりとコーヒーを飲みたい方にはドルチェグストの方が向いているかもしれません。
ドリンクの種類:
ネスプレッソは基本的にコーヒー(エスプレッソ)に特化しており、カプセルはすべてコーヒー系です。豆の産地や焙煎方法による味の違いを楽しめる約25種類のコーヒーカプセルを提供しています。
一方、ドルチェグストは多彩なドリンクメニューが魅力で、以下のようなバラエティ豊かなカプセルがあります:
- コーヒー系:約10種類
- ラテ・カプチーノなどミルク系:約7種類
- 宇治抹茶ラテ、紅茶、ココアなど:約5種類
- スターバックスコラボメニュー:約6種類
ドルチェグストでは、コーヒー以外にも抹茶ラテや紅茶など様々なドリンクを楽しめるため、家族みんなで使いたい場合や、コーヒー以外のドリンクも飲みたい方に適しています。
カプセルの種類と価格はネスプレッソとドルチェグストで大きく異なる
ネスプレッソとドルチェグストのカプセルは、種類やラインナップ、価格にも大きな違いがあります。
カプセルの種類:
ネスプレッソのカプセルは、コーヒー豆の産地や焙煎度合いによって細かく分類された約25種類のコーヒーカプセルがあります。シングルオリジン(単一産地の豆)から複数の豆をブレンドしたものまで、コーヒー愛好家が満足できる本格的なラインナップです。
ドルチェグストは、コーヒー系だけでなく、カフェラテや抹茶ラテ、紅茶などバラエティに富んだ20種類以上のカプセルを提供しています。特徴的なのは、カプセルだけでミルク入りのドリンクを作れる点です。ラテやカプチーノなどを作る場合、粉末ミルクが含まれたカプセルを使用します。
カプセルの価格:
カプセル1つあたりの価格も両者で異なります:
コーヒーメーカー | 1杯あたりの価格 |
---|---|
ドルチェグスト | 56円~120円 |
ネスプレッソ | 75円~92円 |
ドルチェグストのカプセル価格は56円から始まり、コーヒーは安い傾向にありますが、ラテなど2つのカプセルを使用するドリンクだと100円を超えるケースもあります。一方、ネスプレッソはすべてのカプセルが75円以上とやや高めの設定ですが、90円を超えることは少ないため、平均的にはドルチェグストの方が経済的と言えるでしょう。
なお、どちらのシステムも定期購入サービスがあり、ドルチェグストでは最大15%オフ、ネスプレッソでは5%オフとなります。長期的にコストを抑えたい場合は、ドルチェグストの定期便の方がお得かもしれません。
コーヒーの質に関しては、ネスプレッソは世界のコーヒー豆の上位1~2%の高級豆のみを使用しているのに対し、ドルチェグストは日本人の口に合う味わいに重点を置いて豆を選んでいるという違いがあります。

ネスプレッソとドルチェグストでは抽出圧力が違い味わいに影響
ネスプレッソとドルチェグストは、コーヒーを抽出する際の圧力にも大きな違いがあり、これが味わいの違いに影響しています。
抽出圧力の違い:
- ネスプレッソ:最大19気圧
- ドルチェグスト:最大15気圧
コーヒーのポンプ気圧は、低すぎるとコーヒーパウダーにお湯が十分に回らず、抽出に時間がかかり雑味が生まれやすくなります。エスプレッソマシンの適切な圧力は15~18気圧と言われており、ネスプレッソはその上限を超える19気圧という、プロ仕様のマシンに匹敵する圧力を実現しています。
この高い圧力により、ネスプレッソは短時間で濃厚で深みのあるエスプレッソを抽出することができます。一方、ドルチェグストも15気圧という十分な圧力を持っていますが、ネスプレッソと比べるとやや軽めの味わいになる傾向があります。
抽出モードの違い:
ネスプレッソは基本的にエスプレッソマシンとしての機能に特化しています。一方、2021年に発売されたドルチェグストの最新モデル「ジェニオエス」は、エスプレッソモードに加えて「ハンドドリップモード」も搭載しています。
ハンドドリップモードでは、高圧をかけずに時間をかけてゆっくりと抽出するため、まるで人間がハンドドリップで淹れたような、すっきりとした味わいのコーヒーを楽しむことができます。同じカプセルでも抽出モードによって味わいが変わるので、より多彩なコーヒー体験が可能です。
味わいの違い:
独自調査の結果、実際の味わいに関しては以下のような特徴があります:
- ネスプレッソ:濃厚で力強い味わい、豆本来の個性が際立つ本格的なエスプレッソ
- ドルチェグスト:バランスの取れた飲みやすい味わい、日本人の口に合うマイルドな味
コーヒーの味わいにこだわりがあり、豆の産地や焙煎度合いによる微妙な味の違いを楽しみたい方にはネスプレッソが向いています。一方、飲みやすさを重視する方や、コーヒー以外の様々なドリンクも楽しみたい方にはドルチェグストがおすすめです。
ミルクメニューの作り方はネスプレッソとドルチェグストで方法が異なる
カフェラテやカプチーノなどのミルクメニューを作る際も、ネスプレッソとドルチェグストでは大きく方法が異なります。
ドルチェグストのミルクメニュー作り:
ドルチェグストでは、ミルク系メニューを作るための専用カプセルが用意されています。例えば:
- カフェラテ:カプセル内にコーヒーと粉末ミルクが一緒に入っており、1つのカプセルだけで完成
- カプチーノ・マキアート:ミルクカプセルとコーヒーカプセルの2つを使用し、まずミルクカプセルを抽出して泡立てたミルクを作り、次にコーヒーカプセルを抽出
このように、ドルチェグストはカプセルだけでカフェのようなミルクメニューが簡単に作れるのが大きな魅力です。特に泡立ちにこだわったマキアートやカプチーノは、お店で飲むようなふわふわの泡が楽しめます。
ネスプレッソのミルクメニュー作り:
一方、ネスプレッソはエスプレッソに特化したシステムなので、基本的にはコーヒーカプセルのみを提供しています。ミルク系メニューを作るには以下の方法があります:
- ミルクフォーマー内蔵型のマシン(ラティシマなど)を使用する
- 別売りのミルクフォーマー「エアロチーノ」(約12,000円)を使用する
- 市販の泡立て器などを使用してミルクを泡立てる
ネスプレッソのコーヒーは濃厚な味わいなので、エアロチーノで作ったクリーミーなミルクフォームと組み合わせると、コーヒーショップ顔負けの本格的なラテやカプチーノを楽しむことができます。
手軽さの比較:
ミルク系メニューを簡単に作りたい場合は、カプセル1つか2つだけで完結するドルチェグストの方が手軽です。一方、ネスプレッソでミルクメニューを楽しむためには、別途ミルクフォーマーを用意するか、ミルクフォーマー内蔵型の比較的高価なマシンを選ぶ必要があります。
ただし、ネスプレッソとエアロチーノの組み合わせで作るミルクフォームは非常にきめ細かく、プロフェッショナルな仕上がりになるため、本格的なカフェラテやカプチーノを楽しみたい方にはおすすめの組み合わせです。
ネスプレッソとドルチェグストはカプセルの入手経路にも違いがある
カプセルの入手方法にも、ネスプレッソとドルチェグストでは大きな違いがあります。
ドルチェグストのカプセル入手方法:
ドルチェグストのカプセルは非常に入手しやすく、以下の場所で購入できます:
- 公式オンラインショップ
- 家電量販店
- スーパーマーケット
- コンビニエンスストア
特に、近所のスーパーやコンビニでも手軽に購入できるため、カプセルが切れても簡単に補充できるのが大きなメリットです。急にカプセルが必要になった場合でも、近くの店舗で購入できる安心感があります。
ネスプレッソのカプセル入手方法:
一方、ネスプレッソのカプセルは以下の限られた経路でのみ購入可能です:
- ネスプレッソ公式オンラインショップ
- ネスプレッソブティック(専門店)
- 一部のデパート内ネスプレッソコーナー
ネスプレッソカプセルは一般のスーパーやコンビニでは販売されていないため、事前に計画してオンラインで注文するか、ネスプレッソブティックに足を運ぶ必要があります。特に地方在住の方は、ネスプレッソブティックへのアクセスが限られるため、オンライン購入が主な選択肢となります。
カプセルの保存性:
両者のカプセルはどちらも個別に密封されており、長期保存が可能です。ネスプレッソのカプセルはアルミ製で酸化を防ぐ設計になっており、コーヒーの鮮度を長く保つことができます。ドルチェグストのカプセルもしっかりと密封されているため、品質が劣化する心配はほとんどありません。
スターバックスとのコラボ:
ネスプレッソもドルチェグストも、スターバックスとコラボレーションしたカプセルを展開しています。両者でスターバックスの味わいを楽しめるのは、コーヒー好きにとって嬉しいポイントです。ただし、カプセルの形状が異なるため、互換性はありません。
カプセルの入手しやすさを重視する方や、急にカプセルが切れてしまった時の対応を考えると、ドルチェグストの方が日常使いには便利かもしれません。一方、オンライン購入に抵抗がなく、じっくりと選んで購入したい方にはネスプレッソも十分選択肢になります。
ネスプレッソとドルチェグストの互換性と選び方
- ネスプレッソとドルチェグストのカプセルに互換性はない
- 間違えて購入したネスプレッソとドルチェグストのカプセルは専用アダプターで使える場合も
- ネスプレッソとドルチェグストのどちらを選ぶかは好みで決めるのがベスト
- コーヒー好きならネスプレッソ、バラエティ重視ならドルチェグストがおすすめ
- ドルチェグストは公式サイトから本体レンタルが可能
- スターバックスのコーヒーはネスプレッソとドルチェグストどちらでも楽しめる
- まとめ:ネスプレッソとドルチェグストはそれぞれに魅力があり用途に合わせて選ぶべき

ネスプレッソとドルチェグストのカプセルに互換性はない
ネスプレッソとドルチェグストは同じネスレグループから販売されているカプセル式コーヒーマシンですが、残念ながらカプセルには互換性がありません。これは、両者のカプセルの形状や大きさが全く異なるためです。
ネスプレッソのカプセルは小さめのアルミ製カプセルで、円筒形の形状をしています。一方、ドルチェグストのカプセルはやや大きめのプラスチック製で、丸みを帯びた形状です。この物理的な違いにより、ネスプレッソのマシンにドルチェグストのカプセルをセットすることも、逆にドルチェグストのマシンにネスプレッソのカプセルをセットすることもできません。
この互換性のなさは、ユーザーにとっては不便な点かもしれませんが、それぞれのシステムが独自の抽出方式を採用していることが理由です。ネスプレッソとドルチェグストは、カプセルの形状だけでなく、抽出の仕組みやマシンの設計思想も異なります。
ネスプレッソは高い抽出圧力(19気圧)でエスプレッソに特化したシステムを採用しており、カプセルもその高圧に耐えられるように設計されています。一方、ドルチェグストは多様なドリンクに対応するために、カプセルごとに抽出条件が変わる仕組みを採用しています。
そのため、間違えてもう一方のシステム用のカプセルを購入しないよう、購入時には注意が必要です。もし誤って購入してしまった場合の対処法については、次の見出しで解説します。
また、それぞれのシステムには互換カプセル(サードパーティが製造する互換品)も存在します。これらを利用することで、コストを抑えたり、公式にはないフレーバーを楽しんだりすることも可能ですが、品質や安全性については公式のものに比べると保証が弱い場合もあるため、使用する際は注意が必要です。
間違えて購入したネスプレッソとドルチェグストのカプセルは専用アダプターで使える場合も
「ネスプレッソのマシンを持っているのに、うっかりドルチェグストのカプセルを買ってしまった」あるいはその逆のケースも少なくないようです。カプセルは安くないため、これは残念な状況ですが、実は完全に無駄になるわけではありません。
専用アダプターの存在:
市場には、ネスプレッソのカプセルをドルチェグストのマシンで使用するための「カプセルコンバーターアダプター」が販売されています。これらのアダプターを使用すると、ドルチェグストのマシンでネスプレッソのカプセルを使用することも可能です。
Amazon等の通販サイトで「ネスプレッソ ドルチェグスト アダプター」と検索すると、2,000~3,000円程度でこのようなアダプターを購入することができます。ただし、これらは非公式の製品であり、メーカー保証外の使用方法となることに注意が必要です。
アダプター使用の注意点:
- 本体の故障リスク:メーカーが想定していない使用方法のため、マシンの故障につながる可能性があります
- 抽出品質の低下:アダプターを使用すると、本来の抽出品質を得られない場合があります
- 保証対象外:マシンの故障時に保証が適用されない可能性があります
- 使用の難しさ:カプセルをアダプターにセットする際に手間がかかる場合があります
実際のユーザーレビューによると、アダプターを使用した場合、ネスプレッソカプセルの味がドルチェグストで抽出すると本来とは異なる場合があるようです。また、レバーを下げる際に通常より固くなるなど、使い勝手にも影響があるようです。
代替案:
間違えてカプセルを購入してしまった場合は、以下の対処法も検討してみてください:
- フリマアプリやSNSで交換相手を探す
- 友人や知人でもう一方のシステムを持っている人に譲る
- 少量であれば、試しにアダプターを購入して使用してみる
- 今後のためにもう一方のシステムも購入することを検討する(特に頻繁に間違える場合)
なお、両方のシステムを持っている方は、それぞれの特性を活かして使い分けることもできます。例えば、朝の目覚めの一杯には濃厚なネスプレッソ、リラックスタイムには抹茶ラテなどのドルチェグストといった具合に使い分けることで、より豊かなコーヒーライフを楽しむことができるでしょう。
ネスプレッソとドルチェグストのどちらを選ぶかは好みで決めるのがベスト
ネスプレッソとドルチェグストはどちらも素晴らしいコーヒーマシンですが、どちらを選ぶべきかは個人の好みやライフスタイルによって大きく異なります。選択の際に考慮すべき要素をいくつか紹介します。
飲みたいドリンクの種類:
- コーヒー(特にエスプレッソ)にこだわりがある → ネスプレッソ
- コーヒー以外にも抹茶ラテやチョコドリンクなども楽しみたい → ドルチェグスト
- 家族でいろいろな種類のドリンクを楽しみたい → ドルチェグスト
- 本格的なエスプレッソを追求したい → ネスプレッソ
飲む量と頻度:
- 少量の濃厚なコーヒーをじっくり味わいたい → ネスプレッソ
- マグカップいっぱいのコーヒーを楽しみたい → ドルチェグスト
- 一日に何杯も飲む → ドルチェグスト(コスト面で有利)
- 特別なときに楽しむ程度 → どちらでも(好みで選ぶ)
予算とコスト意識:
- 初期投資を抑えたい → ドルチェグストは無料レンタルあり
- ランニングコストを抑えたい → ドルチェグスト(カプセル単価が安い)
- コーヒーの品質を最優先したい → ネスプレッソ(高級豆使用)
- コストパフォーマンスを重視 → ドルチェグスト
カプセルの入手しやすさ:
- スーパーなどで気軽に購入したい → ドルチェグスト
- オンライン購入が主な人 → どちらでも問題なし
- 急にカプセルが切れた時の対応を考慮 → ドルチェグスト
設置スペース:
- 限られたキッチンスペースで使いたい → ネスプレッソ(コンパクトモデルあり)
- デザイン性を重視 → どちらも魅力的なデザインのモデルあり
個人的な好みやライフスタイルを考慮して、自分に合ったシステムを選ぶことが大切です。また、公式サイトやショールームでの試飲も可能なので、実際に味を比較してから決めるのも良いでしょう。
どちらのシステムも、家庭で手軽に本格的なコーヒーを楽しめるという点では優れていますので、上記のポイントを参考にしながら、自分のコーヒーライフに合った選択をすることをおすすめします。

コーヒー好きならネスプレッソ、バラエティ重視ならドルチェグストがおすすめ
コーヒーに対する嗜好や飲み方の好みによって、ネスプレッソとドルチェグストのどちらが適しているかが変わってきます。ここではそれぞれのタイプ別におすすめのシステムを詳しく解説します。
コーヒー好き・こだわり派におすすめのネスプレッソ:
ネスプレッソは以下のような方におすすめです:
- コーヒー豆の産地や焙煎度合いによる味の違いを楽しみたい方
- 濃厚なエスプレッソやコーヒーの深い味わいにこだわる方
- 世界の高級コーヒー豆(上位1~2%)を試してみたい方
- コーヒーの香りや風味を重視する方
- エスプレッソをベースにした本格的なカフェメニューを作りたい方
ネスプレッソのカプセルラインナップは、味の強さが1~12で表示されており、好みの強さを選びやすくなっています。また、「マスターオリジン」シリーズでは各国の個性的なコーヒーを楽しむことができます。
特に19気圧という高い抽出圧力により、プロのバリスタが入れたようなクレマ(泡)のある本格的なエスプレッソを楽しめるのが魅力です。
バラエティ重視派におすすめのドルチェグスト:
一方、ドルチェグストは以下のような方に適しています:
- コーヒー以外のドリンクも楽しみたい方
- 家族でいろいろな好みのドリンクを楽しみたい方
- 抹茶ラテや紅茶などもカプセルで手軽に作りたい方
- マグカップいっぱいのコーヒーを飲みたい方
- コーヒーは好きだが、特別なこだわりはない方
- スタバのフレーバーコーヒーが好きな方
ドルチェグストの大きな魅力は、カプセル1つでミルク入りのドリンクも簡単に作れること。専用のミルクカプセルを使えば、ふわふわの泡立ちも再現できます。
また、ドルチェグストは日本人の口に合うように開発されており、飲みやすい味わいが特徴です。さらに最新モデル「ジェニオエス」では、エスプレッソモードとハンドドリップモードの両方で抽出できるため、気分に合わせた味わいの違いも楽しめます。
両方のシステムに共通する良さ:
どちらのシステムも以下のようなメリットがあります:
- ボタン一つで簡単に本格的なドリンクが作れる
- 毎回安定した味わいが楽しめる
- カプセルは個別密封なので鮮度が長持ち
- お手入れが簡単
- スターバックスとのコラボカプセルがある
結局のところ、コーヒーの味わいにこだわるならネスプレッソ、多彩なドリンクを楽しみたいならドルチェグストと、自分の嗜好に合わせて選ぶのがベストです。ドルチェグストは公式サイトでマシンの無料レンタルサービスを提供しているので、実際に使ってみてから決めるという選択肢もあります。

ドルチェグストは公式サイトから本体レンタルが可能
ドルチェグストは公式サイト限定で本体無料レンタルのサービスを提供しています。これはカプセル定期便を利用することで、本体を無料で使えるというお得なサービスです。
ドルチェグストの無料レンタルサービス:
ドルチェグストの無料レンタルサービスの特徴は以下の通りです:
- 対象マシン:最新モデル「ジェニオエスタッチ」(通常価格約2万円)
- 条件:カプセル定期便に加入(3ヶ月ごとの配送)
- 割引:カプセルが最大15%オフ
- 利点:最新モデルが使える、カプセルもお得に購入できる
- 送料:カプセルの送料無料
- 返却:飲み切れない場合は配送日の変更可能(ペナルティなし)
ドルチェグストの定期便は3ヶ月ごとの頻度で、飲む量に合わせてカプセル数を調整することができます。また、飲みきれなかった場合は次回の配送日を後ろにずらすことも可能なので、無駄なく利用できます。
ネスプレッソのレンタルサービス:
一方、ネスプレッソは無料でのレンタルサービスは2025年5月現在はなく、月額制か7泊8日や、14泊15日などのワンタイムプランを用意しているようです。
無料で試せないのは少し残念ですが、実際の購入前に複数の機種を試せるので「どの機種にしようかな?」と迷っているには朗報かもしれませんね。
いずれにしても、長期的にコーヒーマシンを使いたい場合は、レンタルサービスを利用するのがコスパ良く始められる方法と言えるでしょう。ただし、これらのサービスは公式サイト限定なので、家電量販店などでは利用できない点に注意が必要です。
スターバックスのコーヒーはネスプレッソとドルチェグストどちらでも楽しめる
コーヒーチェーン最大手のスターバックスとのコラボレーションは、ネスプレッソとドルチェグストの両方で実現しています。スターバックス好きの方にとって、自宅でお気に入りの味を楽しめるのは大きな魅力です。
ドルチェグストのスターバックスカプセル:
ドルチェグストでは、以下のようなスターバックスのメニューをカプセルで楽しむことができます:
- スターバックス ハウス ブレンド
- スターバックス カフェ ベロナ
- スターバックス カプチーノ
- スターバックス ラテ マキアート
- スターバックス キャラメル マキアート
- スターバックス パイク プレイス ロースト
特にラテやキャラメルマキアートなど、ミルク系メニューもカプセルだけで簡単に作れるのがドルチェグストの強みです。スターバックスのフレーバーラテが好きな方に特におすすめです。
ネスプレッソのスターバックスカプセル:
ネスプレッソでも、スターバックスのコーヒー豆を使用したカプセルが販売されています:
- スターバックス パイク プレイス ロースト
- スターバックス ハウス ブレンド
- スターバックス シングルオリジン コロンビア
- スターバックス エスプレッソ ロースト
- スターバックス カフェ ベロナ
- スターバックス ブロンド エスプレッソ ロースト
ネスプレッソのスターバックスカプセルは、スターバックスのコーヒー豆本来の味わいを高圧抽出で引き出す点が特徴です。コーヒー豆そのものの味わいを大切にしたいスターバックスファンにおすすめです。
価格比較:
スターバックスのカプセルの価格は、一般的なカプセルよりもやや高めの設定になっています:
- ドルチェグスト スターバックスカプセル:1箱(12個入り)約1,300円前後(1杯あたり約108円)
- ネスプレッソ スターバックスカプセル:1箱(10個入り)約800円前後(1杯あたり約80円)
実店舗のスターバックスでコーヒーを購入すると1杯400円以上するのに比べると、どちらのカプセルも大幅にお得に楽しめます。
味わいの違い:
一部のユーザーレビューによると、同じスターバックスのブレンドでも、ネスプレッソとドルチェグストでは抽出方法の違いにより、味わいに差があるようです。例えば、パイクプレイスローストの場合:
- ネスプレッソ版:より店舗の味に近い、濃厚な味わい
- ドルチェグスト版:やや軽めの味わいながら、スターバックスの特徴は感じられる
どちらがより実店舗の味に近いかは個人の感じ方によって異なりますが、スターバックスのコーヒーを自宅で手軽に楽しめる選択肢が広がっていることは間違いありません。
スターバックスファンにとっては、好みのカプセル式コーヒーマシンを選ぶ際の判断材料の一つになるでしょう。また、すでにどちらかのマシンを持っている方も、スターバックスのカプセルを試してみる価値はあるでしょう。
まとめ:ネスプレッソとドルチェグストはそれぞれに魅力があり用途に合わせて選ぶべき
ネスプレッソとドルチェグストは、どちらもネスレグループのカプセル式コーヒーマシンとして高い人気を誇っていますが、それぞれに異なる特徴と魅力があります。どちらが優れているというよりも、ユーザーの好みやライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
記事のポイントをまとめます。
- ネスプレッソとドルチェグストはどちらもネスレグループのカプセル式コーヒーマシンだが、互換性はない
- ネスプレッソはコーヒーの上位1~2%の高級豆を使用し、本格的なエスプレッソを楽しめる
- ドルチェグストはコーヒー以外にも抹茶ラテや紅茶など多彩なドリンクが楽しめる
- コーヒーの量はネスプレッソが少なめ(40ml/110ml)、ドルチェグストが多め(最大300ml)
- 1杯あたりの価格はネスプレッソが75円~92円、ドルチェグストが56円~120円
- ネスプレッソは19気圧、ドルチェグストは15気圧の抽出圧力で味わいに違いがある
- ミルクメニューはドルチェグストがカプセルだけで作れるのに対し、ネスプレッソは別途ミルクフォーマーが必要
- カプセルの入手経路はドルチェグストがスーパーなどでも購入可能、ネスプレッソは専門店か公式サイトのみ
- ドルチェグストは公式サイト限定で本体無料レンタルサービスを提供している
- スターバックスのカプセルはどちらのシステムでも使用可能だが、カプセルに互換性はない
- 間違えてカプセルを購入してしまった場合、専用アダプターを使用すれば対応できる場合もあるが非公式の使用方法となる
- コーヒーの味わいを重視するならネスプレッソ、多様なドリンクを楽しみたいならドルチェグストと、用途に合わせた選択がおすすめ
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
・https://tocreateit.co.jp/bestway/342/
・https://www.lettuceclub.net/weblettuce/article/1120528/
・https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12256255477
・https://joshinweb.jp/kitchen/cpcafe2.html